本が出ました
「マンガでやさしくわかる 親・家族が亡くなった後の手続き」 日本能率協会マネジメントセンター刊 田中幸宏著 あべかよこマンガ 税理士法人レガシィ監修
2016年8月21日発売
私はおもしろ担当のマンガを描かせていただきました。
いやまあ、おもしろ、と言ってもねえ、ほら、ご家族が亡くなってからの話なので
物語の中でも家族が亡くならないと話が始まらないので、つらいところですよね。
でも、いつもの私なりの描き方で、そこらへんはお話を作っていきました。
でも、実際のところ、家族が亡くなると悲しんでいる時間もないほど、
やらなくてはいけないことが次々起こります。
しかも多くの人が「知識がないのでなんだかわからない」状態なのです。
この本を描くために相続関係の本を数冊読みましたが、
正直、最初のページから漢字だらけでなんだかわからない。難しい言葉がたくさん並んでいる。
専門家の方が描いているから、もちろん素晴らしい内容なのだと思いますが、
専門家だからこそ、専門知識のない私たちには、「せんせい、もっとわかるように話してください(泣き)」
とお願いしたくなるくらいの内容なのです。(少なくとも私は)
そこでね、この本の素晴らしいポイントなのですが、
まずは、マンガでわかりやすく問題提起の部分を描いています。
主人公の小川華(おがわはな)さん45歳独身は、葬儀のことや相続のことなど何もよく知りません。
それでも突然の家族の死で、長女でしっかり者だから「責任もって私がやらなくちゃ!」となります。
きっと、どなたも こうなるんじゃないかな?というポジションです。
そこで、葬儀のことや書類のことなど、「ここはこういう流れになりますよ~」という解説が入るのですが、
著者の田中幸宏さんは、ご自身の体験を重ねて解説の文章を書いています。
だからね、解説部分がいわゆる解説本的ではないのです。
田中さんはお仕事をしながら、お父様、お母様、お二人の介護をして、お二人をおくられのだそうです。 もうそれだけで、そういう話題が気になっている世代なら、お話し聞いてみたいでしょう?
介護や葬儀、相続の時の実際の田中さんの体験を知ることができて、その時にどういう手続きが必要なのか、ということがわかります。これすごいな。
今気づいたけど、この本は
1. 導入部をマンガで敷居を低くして
2.著者の実体験を参考に
3.いつか来る相続の内容を予習しておく
ということができる本なのだな。すごいな。
田中さんの文章はとてもやさしくてわかりやすいです。
そこがまたいわゆる参考書的でないのです。おススメです。
親が亡くなった時、相続は誰にでも発生します。
そもそも、相続ってどんなことなのか?何をやればいいのか?
お金持ちじゃないからウチはもめない?いや違うんですよー。相続でもめるのはお金持ちよりもむしろ
総資産が5000万以下のお家なんですってよう。ええほんとにー。
じゃあもめない相続をするにはどうするの?
葬儀の流れ、位牌の話、四十九日法要、そして相続手続き。
いつか勉強しなくちゃなー、と思っていた方にはまさにうってつけなこの一冊です。
ぜひ見てみていただきたいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
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